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【日本人で一番始めの散髪は】
 

豆知識

江戸幕府の命を受け文久2年(1862)9月に榎本武揚、西周、津田真道などがオランダに留学しましたが、その際、幕府から決して風俗を変えてはならないと命ぜられていました。そこで髷を帽子で隠して過ごしていましたが、観劇に行った際に周りの見物人が脱帽だったため彼らも思わず脱帽すると、見物人一同が髷を見てドッと騒ぎ出し、いたたまれなくなった彼等は場を立ち去ってしまったといいます。それが原因かどうかは定かではありませんが、ともかく彼らが元治元年(1864)に帰国した際には揃って断髪姿だったそうです。ところが、断髪をはじめて行ったのは、大黒幸太夫と中浜万次郎だといわれています。大黒幸太夫は伊勢の国の漁師で、出漁中に台風で遭難しロシアまで漂流したのですが、密入国の罪に問われ、いわゆる囚人刈りにされてしまったそうです。なお、彼は寛永年間(1789~1800)に帰国しています。又、中浜万次郎(ジョン万次郎)は土佐の国の漁師で15歳の時、出漁中に漂流しアメリカ捕鯨船に救助され、その後、アメリカで教育を受け、また、カリフォルニアのゴールドラッシュの際には採金夫になったりもしましたが、ペリー来航の前年の寛永5年(1852)、26歳で帰国しました。その際、彼はアメリカで断髪していました。もっとも、大黒幸太夫と中浜万次郎の2件は、自分の意志で断髪したのではないという点に問題があるといわれています。

 

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